17日。
数日間、ウルムチに滞在し、どうやらカシュガル方面も治安にさほど問題ないという情報を信じ、汽車でカシュガルへ向かうことにする。
比較的カシュガルへ向かう人は少ないのだが、寝台切符が入手できず、硬座で行くことに。ちなみに、移動時間は28時間ほど。
久々に硬座の洗礼を受けることになりそうだ。。。
朝の9時頃に出発だ。
面子は、例のヒッチハイク野郎、
そして、なんと大理で知り合って雨の日の蒼山に一緒に登った上海人の男が、QQで連絡をよこしてくれ、急遽上海からウルムチに飛行機で観光に来るとのことで、またウルムチにて合流、一緒にカシュガルにもいくことに。
そして、また改めてウルムチユースで知り合った上海人女性もひとり加わり、合計4人パーティを組んで、いざカシュガルに出陣することにした。
ヒッチハイク野郎は前回解説したとおりの人物で、命知らずの豪傑。
上海人の男は、30歳で復旦大学卒のエリート公務員。
そして上海人女性は、32歳で現在仕事をやめて旅をしていて、日本好きということで独学で日本語も勉強していたらしく、日本語を選考していたヒッチ野郎に負けずとも劣らない日本語会話力を堅持していた。
このウルムチという中国大陸の端っこの4人パーティのうち、2人の中国人が日本語を操るという驚くべき環境のなかでの新たなる旅がスタートした。
小生とヒッチ野郎は同じ硬座の席で、上海エリートは寝台を確保しており、上海女性も小生たちとは別の車両だが硬座での乗車となった。
さて、相変わらず、硬座車両は荒れている。
ウィグル族が8割を占めていたが、彼らは見かけによらず行動が大胆で大騒ぎしたりして田舎の中国人と行動はあまり変わらない。
久々に、硬座車両による試練を受けることとなった。。
あまつさえ、またもや何を食べるでもなく腹を下している小生は大行列の硬座車両のトイレに並び、ひたすら我慢しながら、順番を待つ。
無論、順番をきちんと守る彼らではない、油断しているといつまでたっても便器にありつけない。
その間にどこかの駅に到着すると、トイレは閉鎖されてしまうため、さらに腹の激痛と漏れそうな糞を我慢しながらひたすら耐えるということを繰り返す。
ほとんど徹夜でこの地獄の状態が続いた。。。
・・車窓はひたすら荒野と砂漠が続いている。
28
時間後、ようやくカシュガルに到着。時刻は正午ころか。
駅の外に出ると厳戒態勢であり、軍隊などが、絶えず機関銃を構えて立っている。
思わず、カメラで撮影するも、突然警官がやってきて、今撮った写真を削除しろ、とカメラを取り上げられ、中身をチェック、削除されてしまった。
かなり厳しい。。。
聞いてみると、なんと14日にも暴動が起きており、警官が殺されているとのこと。
しかも我々一行が泊まる、ユースの近くで事件は起きたとのことだ。
正直、徹夜で糞まみれの小生は、もはやそんなことよりはやくユースに帰って休みたかった。
睡眠不足と腹痛との戦いで朦朧としていた。
とりあえず、我々一行は駅からバスでユースへ直行。
カシュガルで有名なエイティガール寺院のすぐ近くにある、ユース「老城青年旅舎」にて男女混合のドミトリー部屋を確保。
意外にも、この物騒な街の中で、ユースの中では、欧米人が多く滞在していて、陽気に楽器で歌などを歌っていた。
小生は、疲労でベッドにばたんきゅう。
3人は、昼飯を食べにどこかへ出かけたようだ。
気付くとその日の夜20時過ぎ、、、
ちなみに、新疆では、北京時間と新疆時間が存在しており、人によって、どちらかを選んで使っている。
ウルムチでは北京時間のほうがメインだったような気がする。
カシュガルのウィグル族の人の多くは新疆時間を採用している模様だ。
新疆時間は、北京時間より2時間ほど遅れている。
んで、20時過ぎというのは北京時間でのことだ。
カシュガルでもやはり22時を過ぎても空が暗くならないところだ。
目を覚ますと3人は部屋の中でおのおの何かをしており、目を覚ました小生をみると身体は大丈夫か?
晩飯いけるか?
などと聞いて来る。
まだ身体はだるく、胃も重かったが、このままなにも食べないと体力が持たないので多少無理してでも食べに行くことにした。
ユースからほど近い新疆料理屋に来た。
適当に麺類や羊肉などを注文していたが、胃が重い小生はほとんど食べることができなかった。
また、ウィグル族の女性ウェイトレスはほとんど普通語をしゃべることができず、中国語で注文してもまったく理解してくれずに、リーダー格のウェイターがやってきて通訳していた。
もともと、カシュガルの街自体、ウィグル族が9割以上を占め、また観光客もそれほど多くは無いので、仕方が無いといえば仕方がないのかもしれない。
食べ終わり、ユースに戻ろうとする頃、ようやく夜のとばりが降りてきた。
街はかなり薄暗くなり、物騒な雰囲気をかもし出している。
実際、事件が起こっている場所なので、本当に物騒だ。
警官や軍隊が絶えず巡回している。
漢民族は目立つし、標的となっているので、足早にユースへと戻った。
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