2011/08/27

和田(ホータン)~巴音布鲁克(バーインブルク)

20日夕方。
和田もとくに見所が無いという結論になり、早々に移動。
今度はウィグルの北部を目指す。

まずは和田から库尔勒(クアラ)へバスで移動。
およそ13時間ほどの道のり。
W上海に切符の手配を任せたら、豪華高速寝台のバスを購入していた。。。
330元也。
空調付きで結構快適。 和田から北上するバスは、タクラマカン砂漠を北へと一気に抜けていく。
途中、警察の安全検査が2度ほどあり、深夜でも容赦なく叩き起こされる。
やはり、日本人だとかなり警戒される。
かなりしつこく、どこから来たのか、どこへ行くのか、目的はなにか、ひとりでいくのか、根掘り葉掘り聞かれ、さらにどっかの本部へ電話を掛けては、この日本人を行かせていいかの許可を取っている。
新疆は移動するたびにこれなので、かなりしんどい。
なにしろ、後ろでは機関銃を絶えず構えた武警が立っているのだ。
また、途中のトイレ休憩も、トイレらしいものも無く、女性でも普通に野糞だ。
幸いこのときは、下痢はだいぶ回復していたので、事なきを得ている。

13時間後。
早朝に库尔勒客运站(バスターミナル)へ到着。
特になんの変哲も無い街。
軽く、包子や粥を食べて、再び移動。

そのままここのバスターミナルから、和静というところへ移動する。
移動時間は2時間程度で、14元。
さらに、和静バスターミナルからバーインブルクというところへ移動。
草原が綺麗な観光地で、今回の目的地のひとつだ。
和静バスターミナルは結構閑散としており、バーインブルク行きのバスも客が満席にならないと出発しない。
結局3時間ほど、待たされた後、ようやく出発した。
マイクロバスで、20人乗りくらいか。55元。
当初、5時間程度で目的地へ到着すると聞いていたが、道の工事が多く、なんと10時間以上も掛かって到着した。
その間、まるでオフロードコースのような砂利道を50キロ以上も走るという試練があった。


そしていくつもの苦難を乗り越え、ようやく和田からバーインブルクへ到着した。
すでに真っ暗になっていたので、町の様子がよくわからないが、かなり閑散としたさびしい街だ。
街といっても、ほとんどひとつの大きな通りに店やホテルが少しあるだけで、周りは畑や草原が広がっているのみである。
もう、夜も遅いので、このまままっすぐホテルへ向かう。
190元ほどのツインベッド標準間を確保。
小生は、上海エリートとベッドを共にするつもりだったが、彼が男同士で寝るのを頑なに拒否。
上海女が私のベッドで寝ていいよ、というので、お言葉に甘えて、また彼女とベッドを共にする。
前回のダブルベッドよりかなり小さいベッドなので、さらに距離が近づく。 どきどき。 もちろん、なにも起きないわけだが。。。

翌朝、滅多に降らない雨が降る。
たが、通り雨だったらしく、結構本降りだった割にはあっさりと止んでいい天気に。


荷物をまとめ、宿から程近い、バーインブルクの草原へ出かける。
バーインブルクはかなり寒い。
早朝は2度くらいで、昼間でも18度にも届かない。
上海女は、分厚い大衣を買い込んで装備していた。
小生もフル装備だ。

30分ほど歩くと、国家AAAA級と書かれたバーインブルク景区にたどり着いた。
かなり閑散としている。
というより、我々以外に観光客は誰もいない。
門票が108元。
当然彼らW上海は、逃票などしない。 門の中に入ると、専用のシャトルバスがあり、それに乗り込んで移動する。
景区内には、湖や河、草原などいくつかの見所があり、それぞれ行きたい所にバスで連れて行ってくれる。
我々は、草原と河が綺麗だという景区へ移動。 この園内移動だけでも50キロ以上はあるというでかさ。
しかもその園内に、何故か村なんかもある。

よくわからないが、シャングリラの草原より規模がかなりでかい。
別格である。
とにかく、起伏がない草原で遠くまで見渡せ、しかも遠くに雪山をも望める。



ここの広さ、美しさには感動した。
馬に乗り、草原を駆け巡る。60元。
観光客もほとんどいないので、とてもリラックスできる。
苦労して来た甲斐があったというものだ。

久々に気分が晴れた一日であった。

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